
Daiki Nishimura & Akiya Aimi
眼のある風景|Landscape with an Eye
May 23 – July 5, 2026
Part I: May 23 – June 14 / Part II: June 20 – July 5
VACANT ROOM は、西村大樹と會見明也による二人展「眼のある風景」を開催いたします。
戦中期に活躍した画家・靉光(1907–1946)の代表作《眼のある風景》(1938年)を出発点とする本展は、前期・後期の二部構成にて展開いたします。前期は西村大樹、後期は會見明也による、《眼のある風景》と同サイズ(102.0 × 193.5 cm)の作品を中心に、各会期で異なる作品群を展示いたします。なお、展示替えに伴い、6月15日から19日までは休廊となります。
本展における制作は、靉光の《眼のある風景》から受け取った感覚をもとに、西村と會見が往復書簡を交わすことから始まります。その応答のなかで生まれた一篇の詩を、二人はそれぞれの解釈に基づいて英訳し、画像生成AIへのプロンプトとして用いることで、多数のイメージを出力します。それらは、選択、編集、描画という複数のプロセスを介して、画像情報の次元から絵画の物質的次元へと再編成されます。ここで問われるのは、出力されたイメージが、支持体、絵具、質感、スケールを備えた絵画へと、いかに転化しうるのかという問題です。図版やデジタル画像のみでは把握しえない《眼のある風景》の物質的強度もまた、この問いの背景をなしています。
西村は、環境変化やテクノロジーによって変容する風景を主題に、生成AIが出力するイメージを手がかりとしながら、絵画における構造的な奥行きと物質的痕跡を画面上に再構成します。一方、會見は、社会的要請とアルゴリズムによって編成される視覚メディア環境を背景に、規範化される身体像や主体性の問題を、エアブラシによる非接触の描画を通じて絵画の領域へと移行させます。異なる手法をとる二人の実践は、生成AI以後のイメージを単なる視覚情報として扱うのではなく、絵画という物質的な場へと再接続する試みとして交差します。
また、後期の開幕にあわせて刊行する作品集には、作品図版に加え、往復書簡、詩、英訳テキスト、生成画像、制作ノートなど、作品成立に至る過程で生じた資料群を収録予定です。さらに、《眼のある風景》をめぐる美術史的背景と、本展におけるイメージ生成の構造を接続する論考を収めます。
展示と書籍の双方を通じて、本展は言語、翻訳、生成、身体、物質という複数のレイヤーを往還させながら、現代の視覚環境において絵画が持ちうるリアリティを問い直す試みです。
ー両作家の往復書簡から生まれた詩ー
夏の瓦礫(ぐわれき)の上に、
焦げ付いた直線の理(ことわり)が、
幾重にも重なつてをります。
はるか彼方の地平で搔き混ぜられた
鳥の生気(アクティブマター)は、
主(あるじ)を失うた王冠の破片を呑み込み、
故郷を喪失した天使の肉の盛り上がりとなつて、
夜の三半規管を静かに揺さぶるのです。
薄膜の硝子(ガラス)に封じ込められた地平には、
誰かに見張られた土の形が、
透き通つた虚偽(レクチュール)を埋め込んだ
蜻蛉(とんぼ)の松果体として開いてをり、
空中に浮遊する水晶体は、
皮の根が涙を流すための、
無数の空虚な穴を穿つのです。
遠近法を剥ぎ取つた、
あの到達できぬ「ポイント・ネモ」。
電脳の谷(シリコンバレー)から流れる冷え冷えとした計算と、
砂に埋もれた鼓動の音が入り混じる風の器は、
内臓的躍動を抱いたまま、
この生温い島国の中へ、音もなく還つていくやうに思はれます。
2026年 3月 1日
Works
View Checklist
Installation View
Installation View
Installation View
開催概要|Exhibition Details
Exhibition Title:眼のある風景|Landscape with an Eye
Artist:西村 大樹|Daiki Nishimura 會見 明也|Akiya Aimi
会期|Dates:2026.5.23(Sat)-2026.7.5(Sun)
Part I:5.23 – 6.14 / Part II:6.20 – 7.5
※6.15 – 6.19 Closed for reinstallation|6.15 – 6.19 展示替えのため休廊
Opening Reception:
Part I|2026.5.23(Sat) 17:00–19:00
Part II|2026.6.20(Sat) 17:00–19:00
※入場無料・予約不要。どなたでもお越しいただけます。
Free admission. All visitors are welcome.
Open:Thu-Sun 13:00-19:00
Close:Mon,Tue,Wed,public holidays
*Tuesdays, Wednesdays, and public holidays are open for private viewings by appointment only.
会場|Venue:VACANT ROOM
東京都渋谷区渋谷4-3ー6 B1F
B1F 4-3-6 Shibuya Shibuya-ku Tokyo
Email:info@vacant-room.com


Daiki Nishimura & Akiya Aimi
眼のある風景|Landscape with an Eye
May 23 – July 5, 2026
Part I: May 23 – June 14 / Part II: June 20 – July 5
VACANT ROOM は、西村大樹と會見明也による二人展「眼のある風景」を開催いたします。
戦中期に活躍した画家・靉光(1907–1946)の代表作《眼のある風景》(1938年)を出発点とする本展は、前期・後期の二部構成にて展開いたします。前期は西村大樹、後期は會見明也による、《眼のある風景》と同サイズ(102.0 × 193.5 cm)の作品を中心に、各会期で異なる作品群を展示いたします。なお、展示替えに伴い、6月15日から19日までは休廊となります。
本展における制作は、靉光の《眼のある風景》から受け取った感覚をもとに、西村と會見が往復書簡を交わすことから始まります。その応答のなかで生まれた一篇の詩を、二人はそれぞれの解釈に基づいて英訳し、画像生成AIへのプロンプトとして用いることで、多数のイメージを出力します。それらは、選択、編集、描画という複数のプロセスを介して、画像情報の次元から絵画の物質的次元へと再編成されます。ここで問われるのは、出力されたイメージが、支持体、絵具、質感、スケールを備えた絵画へと、いかに転化しうるのかという問題です。図版やデジタル画像のみでは把握しえない《眼のある風景》の物質的強度もまた、この問いの背景をなしています。
西村は、環境変化やテクノロジーによって変容する風景を主題に、生成AIが出力するイメージを手がかりとしながら、絵画における構造的な奥行きと物質的痕跡を画面上に再構成します。一方、會見は、社会的要請とアルゴリズムによって編成される視覚メディア環境を背景に、規範化される身体像や主体性の問題を、エアブラシによる非接触の描画を通じて絵画の領域へと移行させます。異なる手法をとる二人の実践は、生成AI以後のイメージを単なる視覚情報として扱うのではなく、絵画という物質的な場へと再接続する試みとして交差します。
また、後期の開幕にあわせて刊行する作品集には、作品図版に加え、往復書簡、詩、英訳テキスト、生成画像、制作ノートなど、作品成立に至る過程で生じた資料群を収録予定です。さらに、《眼のある風景》をめぐる美術史的背景と、本展におけるイメージ生成の構造を接続する論考を収めます。
展示と書籍の双方を通じて、本展は言語、翻訳、生成、身体、物質という複数のレイヤーを往還させながら、現代の視覚環境において絵画が持ちうるリアリティを問い直す試みです。
ー両作家の往復書簡から生まれた詩ー
夏の瓦礫(ぐわれき)の上に、焦げ付いた直線の理(ことわり)が、幾重にも重なつてをります。
はるか彼方の地平で搔き混ぜられた鳥の生気(アクティブマター)は、主(あるじ)を失うた王冠の破片を呑み込み、
故郷を喪失した天使の肉の盛り上がりとなつて、夜の三半規管を静かに揺さぶるのです。
薄膜の硝子(ガラス)に封じ込められた地平には、誰かに見張られた土の形が、
透き通つた虚偽(レクチュール)を埋め込んだ蜻蛉(とんぼ)の松果体として開いてをり、
空中に浮遊する水晶体は、皮の根が涙を流すための、無数の空虚な穴を穿つのです。
遠近法を剥ぎ取つた、あの到達できぬ「ポイント・ネモ」。
電脳の谷(シリコンバレー)から流れる冷え冷えとした計算と、砂に埋もれた鼓動の音が入り混じる風の器は、
内臓的躍動を抱いたまま、この生温い島国の中へ、音もなく還つていくやうに思はれます。
2026年 3月 1日
開催概要|Exhibition Details
Exhibition Title:眼のある風景|Landscape with an Eye
Artist:西村 大樹|Daiki Nishimura 會見 明也|Akiya Aimi
会期|Dates:2026.5.23(Sat)-2026.7.5(Sun)
Part I:5.23 – 6.14 / Part II:6.20 – 7.5
※6.15 – 6.19 Closed for reinstallation|6.15 – 6.19 展示替えのため休廊
Opening Reception:
Part I|2026.5.23(Sat) 17:00–19:00
Part II|2026.6.20(Sat) 17:00–19:00
※入場無料・予約不要。どなたでもお越しいただけます。
Free admission. All visitors are welcome.
Open:Thu-Sun 13:00-19:00
Close:Mon,Tue,Wed,public holidays
*Tuesdays, Wednesdays, and public holidays are open for private viewings by appointment only.
会場|Venue:VACANT ROOM
東京都渋谷区渋谷4-3ー6 B1F
B1F 4-3-6 Shibuya Shibuya-ku Tokyo
Email:info@vacant-room.com
開催概要|Exhibition Details
Exhibition Title:眼のある風景|Landscape with an Eye
Artist:西村 大樹|Daiki Nishimura 會見 明也|Akiya Aimi
会期|Dates:2026.5.23(Sat)-2026.7.5(Sun)
Part I:5.23 – 6.14 / Part II:6.20 – 7.5
※6.15 – 6.19 Closed for reinstallation|6.15 – 6.19 展示替えのため休廊
Opening Reception:
Part I|2026.5.23(Sat) 17:00–19:00
Part II|2026.6.20(Sat) 17:00–19:00
※入場無料・予約不要。どなたでもお越しいただけます。
Free admission. All visitors are welcome.
Open:Thu-Sun 13:00-19:00
Close:Mon,Tue,Wed,public holidays
*Tuesdays, Wednesdays, and public holidays are open for private viewings by appointment only.
会場|Venue:VACANT ROOM
東京都渋谷区渋谷4-3ー6 B1F
B1F 4-3-6 Shibuya Shibuya-ku Tokyo
Email:info@vacant-room.com
開催概要|Exhibition Details
Exhibition Title:眼のある風景|Landscape with an Eye
Artist:西村 大樹|Daiki Nishimura 會見 明也|Akiya Aimi
会期|Dates:2026.5.23(Sat)-2026.7.5(Sun)
Part I:5.23 – 6.14 / Part II:6.20 – 7.5
※6.15 – 6.19 Closed for reinstallation|6.15 – 6.19 展示替えのため休廊
Opening Reception:
Part I|2026.5.23(Sat) 17:00–19:00
Part II|2026.6.20(Sat) 17:00–19:00
※入場無料・予約不要。どなたでもお越しいただけます。
Free admission. All visitors are welcome.
Open:Thu-Sun 13:00-19:00
Close:Mon,Tue,Wed,public holidays
*Tuesdays, Wednesdays, and public holidays are open for private viewings by appointment only.
会場|Venue:VACANT ROOM
東京都渋谷区渋谷4-3ー6 B1F
B1F 4-3-6 Shibuya Shibuya-ku Tokyo
Email:info@vacant-room.com












